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現地レポート

2017-07-18だだちゃ豆の発祥地 山形県へ

7月初旬、社員研修として山形県を訪れました。日本有数の米どころで知られる山形県。

 

中でも今回訪問した庄内地方は日本海と朝日山地に挟まれ、最上川の豊かな水源に恵まれた農業が盛んな地域です。

 

そんな地域の特産がだだちゃ豆!普通の枝豆よりも小粒ですが、噛めば噛むほど甘味が増し、独特で濃厚な風味を持っており、「枝豆の王様」と呼ばれています。

 

今回はこのだだちゃ豆の仕入先である庄内協同ファームの、鶴岡市白山(しらやま)地区にある畑にお邪魔しました。

 

 

庄内協同ファームは今年で26年目を迎える農業組合法人です。

 

設立当初から産物によっては無農薬で取り組んでいて、現在国内で唯一、有機栽培の「茶豆」、「だだ茶豆」を生産している生産者グループです。

 

枝豆は輪作が必要な作物でもあり、輪作の栽培品目として、有機米、特別栽培大麦、有機大豆等も生産しています。

 

有機だだ茶豆は、その味の良さ、お盆時期後数週間の間に青果でしか市場に流通されないことから、枝豆の中でも高額でプレミアムなアイテム。

 

当社が冷凍枝豆の商品開発を始めた際、どうしてもこの「有機だだ茶豆」にこだわりたく、御縁あって国内唯一の有機生産者である同農業法人とお取引が始まりました。

 

元々だだちゃ豆は越後から庄内に伝わったと言われ、その後この地区の農家の人々によって、大切に守り育てられてきた「在来種」です。

 

またその種は、長い間門外不出であり、土地の特徴からここにしか育たないといわれています。

 

今年は4月下旬から定植し、収穫期間は7月下旬からの1ヶ月。生鮮で食べられるのは9月中旬までとのことです。

 

今年の定植時は晴天でも風が強く、せっかく植えた苗が根こそぎ抜けてしまい、1つ1つ手作業で直したとのこと。想像しただけで農家さんの苦労が伝わります。

 

 

訪問時、苗は約40cm以上に育ち、この大きさになると雑草に負けず、すくすくと育っていました。いくつかの苗には鞘も見られ、小さな小さなだだちゃ豆の実がなっていました。

 

1つ1つ植えられた苗。除草剤が使えないので手作業での雑草取り。この小さな実の1粒1粒に農家さんの想いと愛が詰まっているのです。

 

この後7月下旬まで庄内平野の肥沃な土地の栄養をたっぷり取り込み、いよいよ収穫時期が近づいています。

 

これまでメーカー訪問を何件も行ってきましたが、工場ではなく畑に訪問したのは今回が初めてという社員が多数。

 

今回実際に畑へ入り、農家さんのお話を伺うことで、全てを思うようには管理できるわけではない、まさに“おてんとさま次第”といった第一次産業の苦労と尊さにあらためて気付かされました。


生活は便利になる一方で、私達はどこかで“農業”、“農家”という食べ物の生産の最前線に想いを馳せることを忘れがちではないでしょうか?

 

本来の自然のサイクルの中で季節に沿って作られる農作物、全ての「食」はここから始まるということを再認識し、これからもストーリーのある生産者情報、商品情報の発信を行っていきたいと思います。

 

今年も、もうすぐ美味しいだだちゃ豆の季節!今から待ち遠しいですね!(レポート:橋本)

 

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