当社は、日本に「オーガニック」という言葉が浸透する以前より、オーガニックへの取り組みを開始しました。
1988年、アメリカのOCIA(Organic Crop Improvement Association)が認定したオーガニック大豆の輸入を開始、
翌1989年には、むそう商事が扱う日本の伝統製法に基づいて作られた醤油、味噌、玄米酢、お茶、梅干など11品目が、
OCIAより日本初のオーガニック認定を受け、海外輸出に力を振うこととなりました。
また、1990年、日本国内でも初めてとなるOCIAが認定したオーガニック珈琲の販売を開始致しました。
2000年、国内でも有機JAS規格(有機日本農林規格)が施行され多数の企業がオーガニックビジネスに携わっていますが、今でも、取組当初より、
変わらない考え方でオーガニック事業を行っています。
地球というただひとつの大きな自然が私達のビジネスを育んでいます。自然を相手に取り組むビジネスは、 思い通りにならない困難さをともないますが、それだけに成果を得たときには自然の偉大さを実感できるビジネス でもあります。今、オーガニックのフィールドは、食品だけにとどまらず様々な分野で世界中に広がりを見せています。 費やすたくさんの時間と、人々の努力、そして地球の恩恵をうける事によって初めて成立するオーガニックビジネス を世界共通のビジネスに育てるために、私達はこれからもネットワークを広げ、オーガニックビジネスを世界中を つなぐグローバルビジネスにしていきたいと考えています。
むそう商事は世界40カ国以上の国々と、オーガニックのグローバルネットワークを拡げてきました。
オーガニックのパイオニアとして、いち早く有機格付輸入業者となり、日本の有機JAS、アメリカのNOP、
ヨーロッパのECOCERTなど世界に通じる有機認証を取得しています。オーガニック認定は厳格であるからこそ
価値があります。日本を含め、各国の認定機関は、農地から加工、保管、流通の各段階で、厳しい審査を実施し、
合格したものだけにオーガニックの認定を与えます。生産管理情報を明解にし、安心した食品を届ける為には膨大な
栽培記録、認定書、証明書が必要となります。又、定期的な検査員の農地、保管倉庫、書類管理のチェックが行われ、
その業務には、経済の合理性・効率的な考え方とは矛盾する要素もありますが、必要であれば求められる生産背景を
正しく開示できるスピーディな対応でサポートいたします。
>オーガニックとは? What’s Organic?
マクロビオティックの創始者で玄米菜食を世界に広めた桜沢如一の意志を受けた岡田周三によって1953年(昭和28年)にムソーグループの活動は始まりました。創業期より、食ということを、人、農地、季節、環境などの循環性をもった多面的角度でとらえ、健康的なライフスタイルを世界中へ提供しています。自然のリズムで育った食べ物は、私達の健康をもたらし、自然と共生する道を与えてくれます。それを活かした食生活がマクロビオティックです。それは、かつての私達が長年にわたって築き上げてきた生活の知恵でもあります。最近になってようやく「食育」のあり方が注目され、食べものの知識や選び方、調理方法、食べ方などそれぞれの伝統に基づいた食文化を守っていく事が大切と説かれています。これからも絶やすことなくマクロビオティックを通じて社会や皆さまの健康に貢献していきたいと考えています。
当社は、オーガニック、自然食品販売を通して、農薬、化学肥料、合成添加物などのあり方を考えるだけでなく、製造過程における食品安全も重要な要素だと考えています。2010年8月、食品の貿易商社として国際規格ISO22000認証を取得し、自社が取り扱う製品の購買管理システムを強化しています。このISO取得は、品質管理のさらなる強化、食品のより高いレベルの安全性を確保、食に対する安心安全を要望する顧客ニーズに対応することを目的としています。又、基本的に、農薬、化学肥料を使用されず栽培されるオーガニック原料ですが、自社で扱う一次原材料は、収穫年毎に残留農薬検査、遺伝子組み換え検査を自主的に実施しています。
企業にとって運営基盤となる収益(利益)は重要な要素ですが、自社だけの繁栄、営利主義だけを目的とするならば、企業は長くは続けられません。、未来の子供たちや地球環境のあるべき姿から自社の事業を俯瞰逆算し、事業を通して成すべきことを従業員とともに探究し続ける企業でありたいと考えています。社会に役立つ企業として、自社の事業の意義・目的を明確にし、従業員とともにビジョンを共有し取り組む組織でありたいと願います。そのような企業になる為、従業員とともに社内外での研修制度にも力をいれています。
オーガニック栽培は、基本、農薬、化学合成肥料の使用が禁じられています。土壌本来の生産力を発揮させる栽培、飼育された農産物であるうえ、化学合成添加物、薬剤、遺伝子組み換え原料の使用も禁じられています。また、その栽培、製造過程においては、第3者機関の厳しい年次監査があり生産地から食卓までのトレサビリティーシステムが構築されています。
オーガニックの土壌には、栄養素が含まれており、農産物には天然の糖分を含んでいます。また、オーガニック野菜や穀物類などは、味や香りも強く、素材そのものの味が濃いことが特徴です。美味しいと言われるのは、季節に合わせ育てられ、一般的な早期収穫がなく、じっくりと土壌の栄養分を吸収しているため、味も薄まっていないからです。
従来の農法は単一栽培を使用し、何年にもわたって、大きな土地で同じ作物を植えています。この方法は、土壌の天然ミネラルや栄養素が不足し、さらに不足したものを補うために化学肥料を増加させることになります。また、農薬や化学肥料に使われる化学物質は、ゆっくり土壌に侵食され、ゆっくりと水源に徐々に染み込み、飲み水や海に汚染し、魚や野生生物を生態系が破壊されてしまいます。オーガニック農法では、環境変化に対しても抵抗力を持った健康的な土壌や生態系を保ち、持続可能な農業を実現することで、地球環境の保全につながります。
従来の農業では、農薬、殺虫剤、除草剤などによる生産者への健康被害が心配されます。しかし、オーガニック農法は農家の方々の健康を守ることができます。また、一人ひとりがオーニック製品を購入することは、生産者の健康を守り、サポートすることにもつながります。
オーガニックではない従来の食品は、購入する時点では安いですが、水質汚染の浄化、農薬に対するテスト・規制、 有害な廃棄物処理、土壌浸食、脱塩、環境被害に対して、 毎年、多額のお金が使われており、これら政府からの目に見えない コストは反映されていません。 また、後の人生においての医療費などのコストも反映されていません。オーガニックなものを購入することは、今、少し高いお金を払うことにより、後で多額のお金を払うことを避けることにもなります。オーガニック食品は高級品ではなく、食品の本来あるべき姿なのです
オーガニック農法は、継続持続可能な方法を用いているため、次世代への環境を保証します。オーガニック食品・商品を購入することは、オーガニック農法、継続持続可能な未来をサポートする手助けをしていることになります。 “この地球環境は、祖先からの遺産ではなく、未来の子供たちからの借り物である。”